基礎知識

測温抵抗体のJIS規格

JIS C 1604-1997より抜粋
JPt100は、JIS C 1604-1989による

抵抗素子のR100/R0

記号 公称抵抗値(Ω at 0℃) R100/R0
Pt100 100 1.3851
JPt100 100 1.3916

(注)R100は、100℃における抵抗素子の抵抗値。R0は0℃における抵抗素子の抵抗値

使用温度範囲による分類

記号 区分 使用温度範囲(℃)
L 低温用 -200 ~ 100
M 中温用 0 ~ 350
H 高温用 0 ~ 650(*)

(*)シース測温抵抗体及びJPt100は、500℃とする。

階級と規定電流

記号 クラス 許容差(℃) 規定電流(mA)
Pt100
(JPt100)
A ±(0.15+0.002|t|) 0.5、1、2
B ±(0.3+0.005|t|) 0.5、1、2、(5)

(注)|t|は+、ーの記号に無関係な温度(℃)で示される測定温度である。

温度に対する許容差

測定温度 許容差(℃)
クラスA クラスB
-200 ±0.55 ±1.3
-100 ±0.35 ±0.8
0 ±0.15 ±0.3
100 ±0.35 ±0.8
200 ±0.55 ±1.3
300 ±0.75 ±1.8
400 ±0.95 ±2.3
500 ±1.15 ±2.8
600 ±1.35 ±3.3
650 ±1.45 ±33.6

絶縁抵抗及び耐電圧

試験温度(℃) 絶縁抵抗(MΩ) 試験電圧(V)
常温 100 10 ~ 100
100 ~ 300 10 10以下
301 ~ 500 2
501 ~ 650(*) 0.5

(*)シース測温抵抗体及びJPt100には適用しない。

耐電圧は、供試測温抵抗体を常温に保ち、端子と保護管との間に周波数50Hz 又は60Hzの正弦波に近い500Vの交流電圧を1分間加えたとき、これに耐えなければならない。ただし、保護管外径4.5mm以下のものは、試験電圧を1/2とする。