金属定点セル
金属定点セルは、高純度の金属が1標準気圧(101325 Pa)で凝固しつつあるときにできる固相-液相界面で温度計の感温部を包囲し、熱平衡状態にしたとき「1990年国際温度目盛(ITS-90)」の定義定点を実現します。
この金属定点セルは、独立行政法人 産業技術総合研究所・計測標準研究部門(AIST/NMIJ)との共同研究により開発し、製品化したものです。
この製品は国立科学博物館の地球館B3Fに展示されています。
特徴
- 構造は密封型と開放型の二種類がありますが、密封型は使用中における金属への汚染 がなく、またセル内のアルゴンガス圧力を1標準気圧に維持するためのガス排気 ・供給装置が不要で、取扱いが容易などの利点があります。
- Model 37000シリ-ズ密封型金属定点セルは、極めて高純度の金属を黒鉛ルツボに鋳込み、石英外筒と石英ウエルで覆い、凝固温度においてセル内のガス圧力が約1標準気圧になるよう密封し封じ切ったもので、標準用白金抵抗温度計の校正に使用することができます。
形式
Model | 金属 | 定義温度 (℃) |
---|---|---|
37668 | インジウム | 156.5985 |
37669 | 錫 | 231.928 |
37671 | 亜鉛 | 419.527 |
37672 | アルミニウム | 660.323 |
37673 | 銀 | 961.78 |