保護管形熱電対
熱電対素線に絶縁管を取付け、金属保護管やセラミック製保護管などに組み入れた一般的な熱電対です。
特徴
熱電対は多くの気体や液体の温度測定に使用されており素線を直接裸のまま使用すれば外部より機械的および科学的作用を受けて劣化が著しく、寿命が短くなるため一般的には、絶縁管・保護管に納めて使用します。
絶縁管および保護管には、その使用場所の条件を考慮した上で最適なものを選び出すことが大切であり、測温技術の重要なポイントとなります。
用途
- 電力、ガス
- 冷却水、給水、排水、油等の流体温度
- タービンケーシング、メタル、ベアリング等の温度
- LPG、LNGの温度
- 電機、電子
- モータ、トランス、発電機のコイル、絶縁油等の温度
- トランジスタ、集積回路、電子管等製造工程中の温度
- 化学
- 気体、液体の反応塔、反応釜の温度
- 化学機械装置の部品温度
- ゴムの硫化温度
- プラスチック押出機、成型機の温度
- 製薬ペレット成形工程中の温度
- 合成繊維製造工程中の温度
- 食品
- 精糖、食肉、製パン、製菓、醸造その他食品製造工程中の温度
仕様
熱電対の種類 | K、E、J、T、N、R、B、S |
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線径 | φ0.32 φ0.5(K/Rタイプ) φ0.65 φ1.0 φ1.6 φ2.3 φ3.2 |
精度 | JISクラス1、2、3 IEC1、2、3 ASTM SP、ASTM STD |
標準形式
TE12形 金属保護管付熱電対 |
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TE13形 金属保護管付熱電対 (ねじ込み式) |
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TE14形 金属保護管付熱電対 (フランジ式) |
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TE22形 磁性保護管付熱電対 (サポート式) |
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TE23形 磁性保護管付熱電対 (ねじ込み式) |
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TE24形 磁性保護管付熱電対 (フランジ式) |
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