製品紹介

補償導線

補償導線とは熱電対と温度計測器との間を接続するのに使用する導線のことです。
補償導線は単体で使用することができず、熱電対と一緒に使う必要があります。

用途

熱電対を計器まで延長しようとする時、その距離が長い場合は、熱電対線が高価になることや、ノイズ等の障害によって測定精度が低下することなどの問題点があります。それらの問題点を解消するために補償導線を使用します。

補償導線の型

補償導線には、エクステンション型とコンペンセーション型があり、エクステンション型は、熱電対と同じ材質を使用するために広い温度範囲にわたって高い精度を保つことができます。
一方、コンペンセーション型は、熱電対の熱起電力特性とほぼ同一になる代用合金を使用するため価格は安いのですが使用温度範囲が狭くなります。
熱電対との補償接点温度(接続点温度)や構成材料、補償導線自体の許容誤差等が規格化されており、補償導線の種類は、色で識別できるようになっています。
熱電対の種類、使用温度や周囲条件に合ったものを選定する必要があります。

被覆熱電対線(デュープレックスワイヤ)と補償導線の違い

被覆熱電対線(デュープレックスワイヤ)は、熱電対の検知ポイント(プローブ部)を作るのに使用されるワイヤです。
補償導線は、プローブからの熱電対信号をその信号を読み取る装置に送るために使用されるワイヤです。

補償導線・M.Iケーブルの製品一覧