標準室の紹介
山里産業標準室は、計量法校正事業者登録制度(JCSS)に基づく登録事業者として温度計測器のJCSS校正事業を行っています。当社標準室が発行するJCSS認定シンボルマークの付いた校正証明書は下記にご利用いただけます。
・計量法に基づきIAJapanによる第三者認定を受け発行しているため、対外的に利用することが可能です。
・ISO9000シリーズ等に要求されている計量のトレーサビリティの証明に使用できます。
・当社は国際相互認証協定(MRA) 認定事業者であり、海外のMRA署名国間で有効です。
JCSS登録範囲
山里産業標準室は、平成6年8月1日 JCSS認定事業者に認定されて以降、数回にわたって認定範囲を拡大し、現在は接触式温度計 -196℃から1554℃まで、放射温度計 600℃から2000℃までの温度域で認定されています。
また平成18年4月25日に国内初の現地校正の認定を受けました。
JCSS認定番号:0037
区分:温度
・接触式温度計 : -196℃ ~ 1554℃
・放射温度計 : 600℃ ~ 2000℃
区分:電気(直流・低周波)
・温度指示計器:熱電対入力,測温抵抗体入力
保有する校正用機器類
分 類 | ワーキングスタンダード/校正装置 | 校正温度(℃) | 校正対象品 |
---|---|---|---|
定点校正 | 水銀の三重点装置 | -38.8344 | 白金抵抗温度計と熱電対並びに指示計器付温度計 |
氷点装置 | 0 | ||
水の三重点装置 | 0.01 | ||
ガリウムの融解点装置 | 29.7646 | ||
インジウムの凝固点装置 | 156.5985 | ||
錫の凝固点装置 | 231.928 | ||
亜鉛の凝固点装置 | 419.527 | ||
アルミニウムの凝固点装置 | 660.323 | ||
銀の凝固点装置 | 961.78 | ||
銅の凝固点装置 | 1084.62 | 熱電対並びに 指示計器付温度計 | |
比較校正 | 白金抵抗温度計/液体槽、又はドライブロック槽 | -196~250 | 白金抵抗温度計と熱電対並びに指示計器付温度計 |
白金抵抗温度計/粉体槽 | 250~660 | ||
R熱電対/管状炉、又は球形炉 | 200~1554 | 熱電対並びに 指示計器付温度計 | |
白金抵抗計、又はR熱電対 | -100℃~1100℃ | 温度計校正装置 |
※ガラス製温度計の校正は氷点装置及び液体槽又は、粉体槽を使用します。
◆特殊な校正装置◆
クライオケルビン
トップロード型冷凍機クライオスタット。JCSS校正において、-196℃~-80℃間の任意温度の実現に使用する。下限温度は20K(-253℃)までの実現が可能であり、液体水素温度での評価も行う。
液体ヘリウムタンク 250L
液体ヘリウムに直接センサを浸漬させ、4K(-269℃)の評価を行なう。
超高温熱電対校正炉
1,100℃~2,000℃を実現する。当社が販売するType C:タングステン・レニウム熱電対のロット検定(温度特性試験)に用いる。基準熱電対はNISTトレース。
校正可能な対象品の寸法
校正対象温度計 | 校正の種類 | 校正温度(℃) | 対象温度計の寸法 | 使用装置 | |
---|---|---|---|---|---|
外径 (mm) |
長さ (mm) |
||||
熱電対 白金抵抗温度計 指示計器付温度計 |
比較校正 | -40,0,100,200 | シース8.0以下 素線3.2以下 |
300以上 | 液体槽 |
-196~-80 | 230以上750以下 又は850以上 |
ドライブロック槽 | |||
-100~250 (-100~-80) |
シース8.0以下素線3.2以下 (シース7.0以下) |
350以上 | 液体槽及び ドライブロック槽 |
||
250~660(任意温度) | シース8.0以下 素線3.2以下 |
400以上 | 粉体槽 | ||
100~1100(任意温度) | 350以上 | 管状炉 | |||
1100~1372(任意温度) | 600以上 | ||||
1100~1554(任意温度) | 素線0.5以下 | 550以上 |
※ 形状…寸法の長さ部分が直伸形状であること
※ 端子…ワニ口で勘合・接続できる(リード)端子があること
※ 端末付属品…端子箱・コネクタなどの付属品は取り外せること
上記以外の寸法・形状の温度計については、別途お問合せ下さい。
校正対象温度計 | 校正の種類 | 校正温度(℃) | 対象温度計の寸法 | 使用装置 | |
---|---|---|---|---|---|
外径 (mm) |
長さ (mm) |
||||
熱電対 白金抵抗温度計 指示計器付温度計 |
比較校正 | 300 ~ 1100(任意温度) | 7.5以下 | 200以上 | 球形炉 |
定点校正 | -38.8344(水銀点) | 8.0以下 | 500以上 | 定点 実現装置 |
|
0.01(水の三重点) | 10.0以下 | 400以上 | |||
29.7646(ガリウム点) | |||||
156.5985(インジウム点) | 7.5以下 | 480以上 | |||
231.928(スズ点) | |||||
419.527(亜鉛点) | |||||
660.323(アルミニウム点) | |||||
961.78(銀点) | |||||
1084.62(銅点) | 600以上 |
※ 形状・端子・端末付属品についての条件は、比較校正と同じです。
上記以外の寸法・形状の温度計については、別途お問合せ下さい。
校正対象温度計 | 校正の種類 | 校正温度(℃) | 対象温度計の寸法 | 使用装置 | |
---|---|---|---|---|---|
外径 (mm) |
長さ (mm) |
||||
熱電対 白金抵抗温度計 指示計器付温度計 |
比較校正 | -195.798 | シース8.0以下 素線3.2以下 |
300以上 | 窒素沸点装置 |
※ 形状・端子・端末付属品についての条件は上記の校正と同じです。
上記以外の寸法・形状の温度計については、別途お問合せ下さい。
校正申し込みについてのお願い
・温度計は精度維持・破損防止のため、当社持込を原則としています。輸送の場合、必ず事前打合せをお願いします。但し、定点実現装置及び標準白金抵抗温度計の輸送委託持込は一切お断り致します。
・校正前の受入れ予備試験の結果によっては、お申込通りの校正ができない場合があります。
・校正に要する期間は温度計の状態や温度点数などで異なります。お急ぎの場合は、事前打合せをお願いします。
トレーサビリティ体系
温度標準、及び、温度計測システムは、国家標準へのトレーサビリティを維持しています。
(接触式温度計)
(放射温度計)