JCSS現地校正
■日本国内初の温度計現地校正の JCSS 認定取得
山里産業標準室は、平成 18 年に計量法に定められる校正事業者登録制度(JCSS)の区分「温度・接触式温度計」で、国内初の現地校正の認定を取得いたしました。これにより、-30℃から1,100℃までの温度域で白金抵抗温度計、熱電対及び指示計器付温度計の現地校正のトレーサビリティが確立されました。
現地で使用中の温度計をその場で校正する、いわゆる現地校正の要求は多数あり、そのメリットとして、例えば「温度計の使用停止期間を短くできること、また、配線(又は指示計)の取り外しができない操業現場で温度計、リード線、計測計器をループ状態で校正することにより、従来、温度計と指示計を個別に校正していたためのコスト、手間の削減と計測温度の不確かさの明確化がはかれること」などがあげられます。
現地校正
認定範囲:-30℃~1100℃
現場のご要望にあわせた認定校正にご利用いただけます。
校正対象温度計*1 | 仕様 | 校正の種類 | 校正温度 | 校正測定能力 (信頼の水準約95%) |
参照標準 |
熱電対 | R, S, B, N, K, E, J, T | 比較校正 | -30~250℃ | 0.5℃ | 白金抵抗温度計 |
250~550℃ | 0.7℃ | ||||
200~1100℃ | 1.4℃ | R熱電対 | |||
白金抵抗温度計 | 4線式 | 比較校正 [抵抗値] |
-30~140℃ | 0.08℃ | 白金抵抗温度計 |
140~250℃ | 0.4℃ | ||||
250~550℃ | 0.6℃ | ||||
3線式 | 比較校正 [抵抗値] |
-30~140℃ | 0.08℃ | ||
140~250℃ | 0.4℃ | ||||
250~550℃ | 0.6℃ | ||||
指示計器付温度計 | 最小目盛 0.1℃以上 | 比較校正 | -30~140℃ | 0.2℃ | 白金抵抗温度計 |
140 ~250℃ | 0.4℃ | ||||
250~550℃ | 0.6℃ | ||||
200~1100℃ | 1.4℃ | R熱電対 |
*1 温度センサ形状に制約があります。
センサ寸法:外径8mm以下 長さ300mm以上
電源:定格 100VAC 10Aを最大で5口準備願います。
周辺環境:次のような場所では行うことができません。
○ 水に濡れる、湿度が高い
○ 気温が高い。直射日光が当たる
○ 体感できる風が流れている
○ 水溶性や腐食性ガスや塵埃がある
○ 振動や騒音が激しい
校正料金についてはお問合せください。