ナフサは粗製ガソリンとも呼ばれる石油精製プラントで異なる温度や圧力で蒸留・分離して得られる石油製品の一つで、熱分解することで、エチレンやプロピレン等といった石油化学製品の基礎原料となります。
ナフサ分解炉は、コンベクション部(対流部)、クロスオーバー部、ラジアント部(輻射部)の3つの部分から構成されています。
原料となるナフサは次のように熱分解されます。
・コンベクション部での予熱および希釈水蒸気と混合
・クロスオーバー部で反応開始寸前の温度まで加熱
・ラジアント部の反応管(クラッキングチューブ)内に送られ、炉側壁に配列された輻射バーナーによる輻射加熱で熱分解