近年、体温計メーカーの海外生産拠点では、温度基準器として使用されてきたガラス製温度計の運用に課題が生じています。従来、温度基準器は定期的に国内へ返送し、校正機関で温度校正を実施していましたが、水銀を含むガラス製温度計は水銀規制の影響を受け、輸出入時の通関停止などが発生しやすくなっています。
このような背景から、体温計用温度基準器の「非水銀化」に関する相談を受け、弊社ではIsotech社製 精密デジタル温度計 milliK を活用した高精度温度計測システムをご提案しました。
本システムは、体温計規格で求められる厳しい精度要求にも対応可能であり、研究機関、製造現場、品質管理部門など、高精度な温度管理が必要な用途で活用いただけます。
事例紹介
水銀規制に対応した体温計用温度基準器の電子化
- JCSS温度校正サービス
- 温度校正装置
- 医療・医薬
- 日常生活
- 校正

特徴
1. 水銀規制への対応(非水銀化)
計量標準として広く利用されてきたガラス製温度計は、水銀汚染防止法により新規製造・輸出入が規制されています。既存機器は引き続き使用できますが、更新の際に非水銀機器への切り替えを検討する場合には、Isotech社製 milliK も選択肢の一つとなります。
2. 高精度温度測定を実現
Isotech社製 milliK は、分解能 1/10000 ℃ の精密デジタル温度計です。2次標準白金抵抗温度計と組み合わせることで、体温計規格(JIS T 1140)が要求する高い温度精度に対応します。
3. 高精度校正サービスに対応
拡張不確かさ ±0.009 ℃(k=2)※1の高精度校正に対応し、JCSSシンボルマーク付き校正証明書の発行が可能です。厳格な品質保証が求められる用途でも安心してご使用いただけます。
※1 校正温度範囲が -80 ℃~50 ℃ の場合
4. 幅広い分野で活用可能
体温計メーカーに限らず、計量検定所、研究機関、製造業の品質管理部門など、温度のトレーサビリティ確保や高精度測定が必要な現場に適したソリューションです。

精密デジタル温度計milliK