熱電対
二種類の金属導体の両端を電気的に接続し、この両端に温度差を与えると、回路中に温度差に応じた起電力が発生します(ゼーベック効果)。このような回路の一端の温度を一定に保ち、熱起電力の値を測定することにより、他端の温度を知ることができます。この性質を利用して温度を測定するセンサを熱電対といいます。
二種類の金属導体の両端を電気的に接続し、この両端に温度差を与えると、回路中に温度差に応じた起電力が発生します(ゼーベック効果)。このような回路の一端の温度を一定に保ち、熱起電力の値を測定することにより、他端の温度を知ることができます。この性質を利用して温度を測定するセンサを熱電対といいます。
工業用に使用される熱電対は他の温度計と比べて次のような特徴を備えています。
1.応答速度が速く、タイムラグによる誤差が比較的少ない
2.適切な熱電対の選択をすれば、-270℃より2300℃にわたる温度範囲の測定が可能
3.特定の点や狭い場所の温度測定が可能
4.温度が起電力として検出されるため、測定、調節、増幅、制御、変換等の情報処理が容易
5.他の温度計に比べて、比較的安価であり入手が容易