基礎知識

国際化に欠かせないトレーサビリティ体系の確立

ますます必要性が高まっている トレーサビリティ体系の確立

より高度な品質管理の要求が高まっている今日、あらゆる産業分野でより高精度で信頼性の高い温度管理が強く求められています。
また企業の国際化が進むのにともない、国際的なトレーサビリティ体系が今後ますます必要になってくると考えられます。
こうした社会的情勢を考えると、温度管理に使用される温度センサにも、高精度な校正とその国家標準とのトレーサビリティはもちろん、国際的に適用するトレーサビリティ体系の確立が必要となります。
現在EC や北米では組織的に国家標準の相互承認が進んでおり、近い将来には世界的な標準が設けられることが考えられます。
日本でもこうした動きを反映し、国際化に対応した計量法が1993年11月に施行され、2001年4月に改正されています。

計量法による校正業務の認定事業者への 道を拓く確かな精度と品質

計量法における大きな改正点の一つに、校正業務の認定制度の創設があります。これによると、国家標準とトレーサビリティのある計量器を有し、校正を行うのに必要な技術的能力があり、適正な業務の実施方法を確立している事業者は審査の上「認定事業者」として経済産業大臣によって認定されます。
「認定事業者」になると校正証明書を発行することができ、この証明書のある計測器は国家標準とトレーサビリティがある試験所で適正に校正されたことが公に認められます。
アイソテック製品は、この認定を受けるのに必要な精度と信頼性を充分に確保しています。
また、品質管理面においてもISO9000をクリアする大きなステップになります。

信頼性の確立と事業の拡がりを生む 認定事業者

認定事業者の校正証明書は自社製品についても発行することが可能ですから、製品の信頼性向上に大きな役割を果たします。 また一般ユーザーから委託校正サービスを受注し、校正証明書を発行することも可能です。 つまり校正業務を事業化することができるわけで、新たな事業の展開を可能にします。 すぐれた性能が国際的に評価されているアイソテック製品を、ぜひこうした自社製品の信頼性の向上、事業の拡大にお役立てください。