基礎知識

アイソテック社製ISOCAL-6シリーズの機能

1.均熱ブロックバス

さまざまな径のセンサーが挿入できるよう、φ35 ×160 mm長さの均熱ブロックに穴加工をします。
比較による精度は0.1℃以内です。標準均熱ブロックは下図に示される通りです。
客先の要求に応じて、特別に穴加工をすることができます(オプション)。

A . φ9.5 × 157 mm 深さ
B . φ8.0 × 157 mm 深さ
C . φ6.4 × 157 mm 深さ
D . φ4.5 × 157 mm 深さ
E . 均熱ブロック抜き取り用M4
ネジ穴材質:アルミニウム

2.液体バス

均熱ブロックを抜出し、液体容器を使用します。恒温条件(±0.005 ℃)をつくりだすため、攪拌羽根の回転スピードが変更できます。
液体循環のパターンは下図に示される通りです。
温度計を固定するために、下記2種類のアクセサリーがあります。
・ガラス製温度計支持部品
・センサーガイド

容器の底にある撹拌羽根(1)が回転し、まわりの液体に遠心力を与えます。
液体はこの遠心力により容器の側面(2)に移動し、液体が上部から循環します(3)。この一連の動作によりパターン(4)に示された流れが生じます。
ガラス温度計等の校正に最適です。

3.氷点実現装置

氷点を実現します。
水を使用し、バスを -4 ℃に設定すると、標準温度計を校正するための氷点槽になります。
熱電対の精密測定用冷接点として使用可能です。

容器の底にある撹拌羽根(1)が回転し、まわりの液体に遠心力を与えます。
液体はこの遠心力により容器の側面(2)に移動し、液体が上部から循環します(3)。この一連の動作によりパターン(4)に示された流れが生じます。
水は氷の結晶(5)に触れ、氷点が実現されます。

4.放射温度計の校正

ISOCAL – 6 のウエルBは陽極処理された黒体源です。
ウエルBの底に黒体炉用ブロックを挿入することにより、放射率0.995以上の黒体源が放射温度計の校正用に形成されます。

標準温度計は校正用孔Aに挿入し、コントローラで温度を設定します。

5.表面温度計の校正

専用インサートを使用して表面温度計を校正できます。

 

6.定点実現装置

定点セルを挿入することにより、ITS – 90 の定義定点が実現可能です。
実現可能な定点はタイプにより選択されます。
(諸元表参照)