事例紹介

電炉鉄皮測定用脱着PAD式シース熱電対

  • 熱電対
  • 特殊品
  • 鉄鋼・非鉄金属

近年、鉄鋼の製造プロセスでは製造時に多くの温暖化ガスを放出する鉄鉱石やコークスを原料とする高炉から鉄スクラップを原料にした電炉は大量の電力消費をもってしても、同じ生産量なら高炉より温暖化ガス排出量は少ないとして、電炉が見直されています。電炉にも耐火物が使われており、耐火物の厚さの管理が必要となります。耐火物が浸食された箇所は、鉄皮の表面温度が高くなるため、その温度で浸食具合を確認します。

特徴

炉体や装置の鉄皮表面温度の計測にはシース熱電対の先端部にステンレス金属製のPADを溶接で取り付けられることが多くあります。定修時などで炉体を移動させる際にシース熱電対は切断し、廃棄されることがありますが、このシース熱電対を脱着PAD式とする事で定修時にも廃棄することなく、継続して使用する事が可能となります。