山里産業の強み

豊富な製品群

日本の温度標準

温度そのものはITS-90(International temperature Scale 1990)と呼ばれる1990年度に国際的に定義された温度値が現在使われています。
例えば水の三重点の実現温度は0.01℃とし、さまざまな純金属の融解温度、凝固温度をその再現性の良さから金属種を定めて、各国の国立研究所より各金属の凝固温度などを持ち寄り国際度量衡局(BIPM)が中心となって定義しております。

日本の標準温度は(独)産業技術研究所が代表となって、さまざまな温度値を国際会議に提供しています。当社は産業技術研究所との共同研究により定点セル(アルミニウム点、銀点など)並びに定点実現装置の開発を行い、高温側の温度標準の実現に協力しました。その定点セル、定点実現装置で実現した凝固温度が日本の温度標準として、国際的な温度値の取り決めの一助となっています。
つまり、当社の定点セル、実現装置が日本の高温側の温度標準を提供しました。定点セルの実際の製品は東京国立博物館の日本の温度標準器のコーナに展示されています。

山里の定点セルは日本のトレーサビリティ制度の最源流にあるともいえます。
ここからJCSS 認定事業者や各メーカの校正ラボの標準器へと温度トレースはつなげられ、さらには、さまざまな高精度な計測に使われる熱電対や抵抗温度計などの実用温度計へとトレーサビリティはつなげられています。
トレースのとられた温度センサが計測する温度値の正しさを温度計測のルーツである定点セルが担い続けています。