豆知識
第3回 応答時間について
放射温度計の応答時間は、測定対象からの赤外線エネルギーをシャッターなどで遮断した状態で、素早くシャッターを取り除いた時に、指示値が測定対象の温度に到達するまでの時間です。
正確には、到達する指示値を100%とした場合、その90%に到達する時間で定義しています。これをt90と表現しています。
ここでは、IN5+を例に取って説明します。
IN5+の応答時間は、最も早い設定で、t90=80msecです。
下の図では、t90=80msecと0.5secの場合の応答例を示します。
パラメータ設定によって、0.5sec、1sec、2secなど応答時間を大きくすることで、指示値を読み取り易くすることができます。